働く前に考慮すべきポイント

訪問介護に転職する場合、考慮すべき要素は色々とありますが、訪問介護特有の2つのポイントだけはしっかりと考えておく必要があります。

まず1つ目は、やはり訪問先までどの様に向かうのか、交通費はどこまで支給されるのかと言った点です。
実際、必ずしも馴染みのある地域の担当になれるとは限りません。交通手段の利用が見込めず、あまり便利ではない地域の担当になることも考えられますし、降雪地方では、季節によって機動力がグンと落ちることも珍しくありません。
また、車を運転する場合には、自分の車を持ち込むのか、会社の車を運転するのかといった点、仕事へ向かう途中に事故に遭った場合の保険やガソリン代は、誰が負担するのかといった点を明確にしておくことがとても重要です。

そして2つ目は、対応力です。
訪問介護の場には、介護を必要とする人だけではなく、家族がいることも少なくありません。
本人の意向と家族の意向が違う場合には、板挟みになってしまうこともありますし、家族間のトラブルに巻き込まれ、本来の仕事である介護ではない部分で振り回されてしまうといったこともあります。

他人と共存する病院や施設とは異なり、訪問介護は閉鎖された空間での仕事になりますので、上手く立ち回ることが要求されることも少なくありません。
要らぬトラブルに頭を悩ませない様、自分の手に余る問題が生じた場合には、直ぐに相談出来る仕組みを確立しておいたり、感情的に振り回されない対応力を持つことが大切になります。