訪問介護の職員になるには?

一口に介護の仕事と言っても、さまざまな種類があります。介護業界に就職・転職を目指すに際しては、それぞれの業態の特徴について知っておく必要があります。

利用者から見た場合、介護サービスは施設介護と在宅介護の2種類に分けられます。
このうち施設介護は、利用者が老人ホームに入所するなどして、所定の施設内でサービスの提供を受けることをいいます。一方の在宅介護は、自宅にとどまったままさまざまなサービスを受けます。この、後者のサービスを提供することを一般に訪問介護といいます。

訪問介護では、介護事業者(具体的にはその職員)が利用者の自宅に赴き、入浴や室内の移動、衣類の着脱といった生活行動の介助を行います。
また、炊事や洗濯、居室の清掃などに対する援助を行うこともあります。ペットの散歩や庭木の手入れといった家事代行に属するサービスは行いませんが、保険適用外の自由サービスとして提供している事業者もいます。

訪問介護に従事する者のことを訪問介護員といいますが、訪問介護員として働くには介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が必要です。実際の現場では、介護福祉士の資格保有者も多く見かけます。訪問介護業界への転職を目指すなら、まずはこれらの資格を取得することから始める必要があります。
事業者の中には入社してから資格取得のための勉強の機会を提供するところもありますが、基本的には即戦力を求める現場が多く、採用時に資格を持っていることを求められるケースが一般的です。